老舗 乾佛具店

高知の風習/花せんべい


こんにちは、しゃかまるです!
今日は高知特有の祭壇飾り「花せんべい」の飾り方のお話をしたいと思います。
高知特有と言っても、「花せんべい」というワードを初めて聞く高知県民も多いのではないでしょうか?実際、僕の身近にいる人でも、知っている人と知らない人とそれぞれいました。
花せんべいとは、祭壇の一番上に飾る装飾で、餅粉で作る菊の形をした薄い煎餅とお団子をあしらったものです。では、この花せんべいをどうやって飾っていくのかを見てみましょう。


こちらが花せんべいのセット内容です。
土台になる塗花足、毛串、毛串を刺すスボにせんべいと竹串と団子串が入っています。
最後にお団子を刺すので、セットとは別に白玉粉で作った奇数の団子もご用意くださいね。


乾仏具店では、飾り方を説明する紙も一緒にお渡しして
いるので、参考にしながら飾ってみてください。


まずはせんべいを取り出して、3枚1セットにします。
指に水をつけながら重ね合わせてくっつけていきましょう。
3枚を扇型にしてくっつけると仕上がりが美しく見えます。
少量の水でくっつくので加減してくださいね。


次にスボに毛串を刺していきます。正面を決めて、左右対称になるようにバランスよく刺していきましょう。
角度を揃えるとキレイですよ!


全部刺し終わったら、先ほど作った花せんべいを下の方から順番に毛串の先端に刺していきます。
おせんべいを割らないように気をつけてくださいね。

最後に用意していたお団子を、スボの一番上に刺すと完成です。
花せんべいのセットは乾仏具店の店頭で販売しています。
ダブルとシングルがあるので、店頭のスタッフまでお問い合わせください。


ちなみに、先日、花せんべいを作っている企業へ工場見学に行ってきたんですよ!
1枚1枚型で焼いて、手作業で作っている様子を目の当たりにしたことで、ますます皆さんに知ってもらいたい高知の習わしだなと思いました。

高知ならではの祭壇飾り「花せんべい」のお話はいかがでしたか?
次回はお位牌についてお話ししたいと思います。