老舗 乾佛具店

仏壇が生まれ変わる「お仏壇リメイク」!


こんにちは、しゃか丸です!
突然ですが、お客さまの家に先祖代々受け継がれている年季の入った仏壇はありませんか?大切な仏壇なので、家に置いてはいるものの、「デザインが家の雰囲気には合わない」「昔の仏壇ってちょっと大き過ぎる」などなど、大きさやカタチでお困りの声が僕のところまで届くことがしばしばあります。
そんなときにご提案させていただきたいのが「お仏壇のリメイク」です。今回は、大切なお仏壇を、お客さまの家に合わせた新しい大きさやカタチに生まれ変わらせる、とっておきの技術を紹介しますね。まずリメイクといっても唐木仏壇や金仏壇など、お仏壇にはそれぞれ種類がありますよね。一般的な唐木仏壇では、台付仏壇をシンプルなコンパクト仏壇へお直しするプラン、台付仏壇を上置仏壇へサイズダウンするプラン、大型台付仏壇を小型台付仏壇へサイズダウンするプランの3つをご用意しています。

お客様からお仏壇を預かってまずすることは、解体作業です。
お仏壇の状態、使用している材料を確認しながら一つひとつ丁寧に解体します。装飾品なども一度全部バラバラにするんですよ。
それから加工した部分を機械で研磨し、ホットプレスという機械で、芯材と黒檀に100℃以上の熱と圧力を加えて接着します。
元の部品の素材の良さを活かしながら新たな命を吹き込んでいきます。

加工の終わった部分は一度仮組みをして、精度・色合いなどに異常な箇所がないかをチェックします。仮組したお仏壇は再び分解し、塗装の下準備に取り掛かります。その際に大切なのが研磨作業。研磨は塗装の質が決まる重要な工程で、研磨する箇所に合わせてさまざまな道具を使い、手作業でおこないます。

研磨作業を終えると、下塗りをします。これは木材のヤニ分を抑える、塗料の吸い込みムラを抑える「木固め」という働きもあるんですよ。上塗りが終わると、また研磨作業です。塗装で毛羽立った表面を滑らかに整えて、塗料との密着性を上げる効果があります。この研磨作業が終わるといよいよ最終的な仕上がりが決まる上塗りです。職人さんは、帽子、マスク、塗装服に靴の履き替えと、チリやホコリが付かないように細心の注意を払いながら作業します。

最後に、上塗りまで仕上がった部分を丁寧に組んだら完成です!水平、垂直、寸法の狂いが無いかなどを確かめながら組み上げますが、組み立ての説明書などはなく、長年の経験で組み上げていきます。職人さんってかっこいいですね!

こちらが完成品です!
お仏壇のリメイクは一基ずつスケッチして図面を作成し、お客さまの要望に合わせて完全オリジナル品を作るため、既製品と比べて高単価にはなりますが、ご先祖さまからの想いを受け継ぐお品にさらに愛着も湧くことでしょう。
お仏壇によって元の部材をどれだけ再利用ができるか、宗派に合わせた欄間や空殿柱への変更、また再利用できない箇所などさまざまです。興味をお持ちの方はぜひ気軽にお問い合わせください!