老舗 乾佛具店

宗派や地域、生活様式で変わる仏壇のお話②


こんにちは、しゃか丸です!
前回に引き続き、仏壇のご紹介をしていきます。
こちらの唐木仏壇。一般的な家の仏壇のイメージはこのタイプが一番強いのではないでしょうか?
黒檀・紫檀・鉄刀木を唐木と言い、古くは奈良時代に唐より伝わったとされています。奈良の正倉院におさめられた宝物の中には、紫檀の碁盤・琵琶・杢画箱をはじめ白檀・沈香などで作られた工芸品が含まれていて、重硬な木材を総称して唐木と呼ぶそうです。


ちなみに、最近では唐木ではなく国産の木材も多く使われるようになり、特別天然記念物として知られる屋久杉を使用した仏壇などは、その希少性から最高級の仏壇とされています。
煌びやかな装飾や塗装はされていませんが、職人が手掛ける細やかな彫刻が美しさを引き立たせていますね。


また、昔は暗い・怖いといったイメージで小さな子どもには近寄りがたいものだった仏壇も、現代のライフスタイルに合わせて親しみやすく明るいデザインに変化しています。
設置する空間も格式高い奥の間ではなく、自分たちと同じ空間で見守って欲しいというコンセプトもあり、リビングに設置する事も多くなってきました。
それがこちらの家具調仏壇。サイズ感も様々で、カウンターなどに置けるコンパクトな大きさのものもあります。


仏具に関しても、色や形もさまざま有り、トータルコーディネートによって使う側の想いに同調し、空間に伴い変化する事が出来るのも家具調仏壇の特徴です。


このシンプルなデザインは神徒壇。
仏様ではなくて、神様をお祀りしています。
ご先祖様の魂の依どころである霊璽(御霊代)と、神具を納めている祭壇で、ヒノキやケヤキなどの木材を使い、美しい木目を生かした白木造りが特徴的です。
他にも、店内にはSGI仏壇(学会仏壇)の取り扱いもあり、多種多様な宗派に対応をしています。

こうやって見てみるとたくさんの種類があって何を選んだらいいのか迷ってしまいそうですね。そんな時はぜひお店まで足を運んでいただいて、実際の色やサイズ感、装飾の細部までご覧になってみてください。地域や宗派は違えども、大事な人やご先祖さまと対話のできる場所として、自分達に合った仏壇を探してみることを提案しています。