老舗 乾佛具店

初めてのお遍路巡り!


こんにちは、しゃか丸です!
すっかり朝晩涼しくなって、お出かけにもピッタリの季節になってきましたね。
「今年になって、急にお遍路巡りを始める友達が増え始めたんです!」という友人の話を聞いたので、今日は初めてお遍路巡りをする人に向けて、どんなものを用意したらいいのか、お遍路巡り基本のお道具をご紹介します!



まずは、お遍路さんといえばこの白衣と遍路笠ですよね。白衣はとっても可愛いサイズの子供用もあるんです。昔は、お遍路参りの道中に亡くなってしまうケースもあったため、着用しているものが死装束になることを考えて白衣を着ていたそうです。また、荷物で着物の背が擦り切れないためでもあるとか。遍路笠は道中の強い日差しや、雨を凌いでくれます。


白衣の上にはコチラの輪袈裟(わげさ)を首にかけ、胸にたらします。これは霊場巡拝の正装具であると同時に、遍路修行の身支度として着装し、お手洗いなど、不浄の場所へ入る時には取り外します。



こちらもお遍路さんのイメージが強い、金剛杖と念珠。遍路を導いてくれる弘法大師の化身と言われるほど、大切な杖。本体は卒塔婆を表していて、直接手で触れないように、錦のカバーを付けて使用します。


これはサンヤ袋といって、遍路に必要なものを収めるカバンです。もちろん自前のリュックなどでも大丈夫ですが、すぐに取り出せる便利さもありオススメです。また、こちらに書かれている「同行二人」とは、「どうぎょうににん」と読み、巡礼者がいつも弘法大師と一緒にあるという意味があります。ちなみに、僕の友人は「どうこうふたり」と間違った読み方をしていたので、皆さんもこの機会に読み方と意味を覚えてくださいね。



サンヤ袋の中には、本堂・大師堂の前で読経する際に読み上げる経本のほか、線香とローソクのセットを入れます。線香筒もバリエーションがあるので、自分の好きな柄を購入すると気分も上がりますよね。


これは納札(おさめふだ)といって、自分の住所、氏名を記入し、本堂・大師堂の納札入に納めます。白・赤・緑・銀・金・錦とさまざまな色があり、1~4周白色、5~6周緑色、7~24周赤色、25~49周銀色、50~99周金色となります。束になっていますので、あらかじめ住所、氏名、願い事を記入しておき、参拝した時に日付を記入するとよいでしょう。また道中でお遍路さんがお接待を受けた際に、御礼として手渡す古来よりの風習もあります



そして、お遍路巡りといえば納経帳。こちらは読経後にお納経(ご宝印)をいただくようにしてください。もう一冊は札所で納経後にいただいた御影(おみえ)を保存する御影帳。現在は、納経帳と御影帳が一緒になっているものも販売しています。


他にも、集印軸や白衣詠歌入があり、それぞれご宝印をいただくもので、八十八ケ所を巡ると完成します。ズラッとご宝印が並ぶ様は圧巻ですよね!高知は24番から39番までの札所があるので、まずは行きやすいお寺から巡ってみるのも良いかもしれません。


さぁ、最後に煩悩を払い除け、清らかな心に替えるといわれる必需品「持鈴」を携えるとお遍路スタイルの完成です!今日紹介したお遍路グッズは、店頭で全て揃えることができるので、お遍路巡りに興味をお持ちの方はぜひ、ご来店を。