老舗 乾佛具店

お葬式やお墓参りに欠かせないお珠数の話し


こんにちは、しゃか丸です。
あっという間に夏も終わり、もうすぐお彼岸がやってきますね。今回は、お墓参りにもぜひ持参してもらいたいお珠数についてお話しします。
皆さんは自分のお珠数ってお持ちですか?祖父母や両親は持っているけれど、どういうタイミングで購入するものか分からないので、まだ持っていないという人も多いのではないでしょうか?
僕の知り合いで今年40才になる女性がいるんですが、いまだに自分のお珠数は持っていないそうで、どんなものを買えばいいのか全然分からないと話していたので、これを機に1つ持ってもらえたらと思い今回のお話に至ります。
そもそもお珠数ってお葬式やお墓参りの際に持って行くイメージが多いですが、水晶、翡翠、瑪瑙といった貴石類と、黒檀や紫檀などの木珠があって、自分の誕生石で選んだり、好きな色や石の特性で選んだりと自由度も高いんですよ!何より、お守りとして普段から持つことをおすすめしているので、誕生日や成人式、結婚に卒業など人生の様々な贈り物としても最適のアイテムなんです。


ここで、お珠数をじっくり見てみましょう。
従来の珠の数は108個。これは人間の煩悩の数と同じです。この108個の主玉とそれを繋ぐ2個の親玉、4つの四天があるものがお珠数の基本形で正式なものと言われています。他にも、108個の半分、1/3、1/4、1/6と略式のお珠数も一般的です。房のデザインなどもいろいろあるので、お好みで選んでみてください。


次に、宗派によるお珠数の持ち方の違いをご紹介します。こちらは浄土真宗の持ち方。数珠を二重にして合掌した両手に親指と人差し指で挟み、房を下に垂らします。ちなみに、浄土真宗には本願寺派(西)と大谷派(東)などがあり、先ほど紹介したものは本願寺派(西)。大谷派は、二重にした数珠の親玉を上にして、親指と人差し指で挟むように両手にかけてから、房を左側にたらします。


こちらは真言宗。数珠を両手の中指にかけ、そのまま合掌します。 数珠を持つときは左手で、親玉を上にして、数珠を二重にしてかけて、房を握るようにして持ちます。


両掌を合わせて親指と人差し指の間に数珠を挟み、数珠は親指側に来るようにし、房は両手首と胸の間に垂らすのは浄土宗の持ち方です。念仏の数を大事にする浄土宗ならではの形で、他の宗派にはない独特な形をしているのが特徴的ですね。


最後の持ち方は略式珠数。合わせた両手にお珠数をかけて、その上から親指で軽くおさえます。宗派によって持ち方も様々あるんですね。厳密にいうと、合掌の仕方もいくつか形がありますが、指と指の間を離さずにくっつけて、掌をピッタリと合わせ、胸の高さに手を持ってきて、胸にはつけず、少し前に出し45度くらいの角度で合わせるのが基本の形です。肘は張らずに、肩の力を抜いて合わせましょう。

お珠数のお話はどうでしたか?ぜひ今度のお墓参りの際にお珠数デビューをしてみてください。
ちなみに、乾仏具店では種類豊富なお珠数を取り扱っているだけでなく、オリジナルのお数珠も製作できるので、こだわり派の方はぜひ店頭で相談してみてくださいね。