こんにちは、しゃか丸です。
今日は仏具店で販売している「金封」についてお話しします。
お通夜や葬儀、法事といった弔事の際に現金を包む金封を「不祝儀袋」や「香典袋」と呼んだりしますが、その種類は多種多様。「どんな袋を用意したらいいの?」「表には何を書くんだろう?」という人もいらっしゃるはず。
一般的に弔事では双銀、黒白、黄色の水引があって、固結びにした「結び切り」を使用します。これには一度結ぶと解けないことから、繰り返しを避けたいという意味が込められているそうです。僕のいる高知県やおとなりの愛媛県ではお通夜・葬儀が双銀・黒白、法事などは黄白を用いることが多いです。
また、最近では葬儀式・告別式当日に行う精進落としや、法事のお斎の席に僧侶が参加しない場合など、お布施を渡すタイミングで、おもてなし代わりに渡す御膳料や、お車代を入れる金封もあるんですよ。知っておくと便利ですね!
では、表書きの書き方について。
最近は「御霊前」や「御仏前」の文字がすでに印刷されているものも多くありますが、仏式、神式、キリスト教など宗教や宗派、用途によって書き方が異なります。さらに、弔事の際には薄墨で書きますが、これには「涙で墨が薄れる」という意味があるとか。
ちなみに、先ほどの御膳料やお車代を手書きする場合は濃墨、淡墨どちらでも構いません。
最後に袱紗(ふくさ)へ入れて持っていきましょう。袱紗は菱形になるように一角を上にして、中央に不祝儀袋を表向きに配して右、下、上の順にたたむようにし、左側を折って端を裏側に回したら完成です。
最近はケースになっているものが多く、当店でもたくさん取り扱いがありますので、ぜひご覧になってみてください。
袱紗というと地味な色のものが多いイメージですが、最近はバリエーションも豊富です。もちろん、袱紗だけでなく金封や、お数珠なども取り揃えているのでご入用の際はぜひお立ち寄りくださいね。
ということで、今日は金封にまつわるお話しでしたが、いかがでしたか?仏事・神事に関しては地域によって習わしが異なる場合が多くあります。わからないことがあれば、お近くの店舗や、菩提寺様、宮司様に問い合わせてみて下さい。